宅建の試験スケジュールは?申し込みから試験日まで


宅建士の試験スケジュールに関する記事をお届けします。

資格試験を受験する場合、申し込み方法や受験条件は最初に確認すべき事項です。

  • 申し込み期間はいつからいつまでか?
  • 受験するのに条件はあるのか?
  • 手数料はいくらかかるのか?
  • 郵送による申請なのか?電子申請も可能なのか?

こうした情報を知らずに勉強を進めると、申し込み期間を逃してしまったり、そもそも受験資格がないことに後から気づくことになったりして、受験ができず、せっかくの勉強が無駄になってしまうケースも考えられます。

幸いにも宅建士には受験するための条件がなく、年齢・性別・学歴・国籍を問わず誰でも受けることができます。

しかし、申し込み期間は必ず把握しておく必要があります。

そこで本記事では宅建士の試験スケジュールや、申し込み方法について解説します。

宅建試験とは?

宅建とは、正式名称を「宅地建物取引士」といい、不動産取引を公正に行う目的で創設された国家資格です。

不動産取引では扱う金額が大きく、また複数の法律が関係するため、専門知識を有する人でなければ取り扱いが困難と考えられています。

そのため、宅建業法では不動産の売買、仲介などの取引を行う際は、宅建の有資格者を交えることを定めており、これに違反した場合、事業者に罰則が科される場合もあります。

また、宅建業者はひとつの事務所につき、5人に1人の割合で宅建資格者を設置しなければならない決まりがあり、資格者が不足すると営業ができなくなってしまいます。

こうした理由から、宅建は国家資格の中でも大変人気の高い資格となっており、試験には毎年20万人前後の人が受験を申し込んでいます。

なお、宅建の正式名称は、以前は「宅地建物取引主任者」でしたが、2015年の宅地建物取引業法改正により「宅地建物取引士」の名称に変わっており、いわゆる「士業」の一つとなりました。

試験回数や試験月は毎年決まっているの?

宅建試験は毎年1回、10月の第3日曜日に実施されます。

合格発表は11月の最終水曜日または12月の第1水曜日です。

合格率は15%前後で推移していますが、相対評価のため、試験の平均点に応じて毎年変動します。

過去10年間のデータでは、50点満点中31~37点が合格のボーダーラインになっています。

冒頭でも述べた通り、受験するうえで特別な条件はなく、基本的に誰でも申し込むことが可能です。

こうした点が、受験者が多い理由の一つとなっています。

なお、2020年は新型コロナウイルスの影響により、試験施設が不足したため、例外的に10月と12月の2回に分けて開催されることになりました。

そして、2021年についても、同様に2回に分けて開催されることが発表されています。

試験は何科目あるの?

宅建試験は以下の4科目に分類されます。

  • 宅建業法
  • 権利関係(民法)
  • 法令上の制限
  • 税その他

点数の配分としては、宅建業法が20点、権利関係が14点、法令上の制限が8点、税その他が8点で、問題は4択マーク式となっています。

近年では7割以上の正答率がないと合格できないケースが増えていますので、ケアレスミスや簡単な問題の取りこぼしをしないことが重要です。

科目ごとの特徴として、権利関係の難易度が高いとされています。

民法の理解度を試す問題が多く、暗記だけでは乗り切れないため、正答率がもっとも低くなりやすい科目です。

一方、点数配分がもっとも多い宅建業法は、比較的点数を稼ぎやすい科目ですが、引っ掛け問題や個数問題もあるため、内容を正確に理解することが大切です。

試験時間はどのくらい?

宅建の試験時間は毎年13時~15時の2時間と決まっています。

マークシート式の試験50問を2時間で解くというのは、簡単そうに思えますが、実際にやってみると、なかなか厳しい時間であることがわかるでしょう。

特に深い思考力は要求される権利関係の科目で、かなり時間を費やしてしまう人が多いようです。

時間内にすべての問題を解くためのコツとしては、科目ごとの時間配分や優先順位を決めておくことです。

たとえば時間のかかる科目である権利関係は後回しにして、先に宅建業法などの暗記問題を終わらせてしまうというやり方があります。

また、答えがすぐに思いつかない問題で長時間悩んでいると、その分、時間をロスしてしまうため「1分ほど考えてわからなかったら後回しにする」といった割り切りも必要です。

できればマークミスなどがないように、最後に見直しの時間を確保したいところなので、余裕をもった時間配分を心がけましょう。

どんな試験形式で行われるの?

宅建は筆記試験で行われます。

4肢択一式のマークシート式ですので、記述式の問題はありません。

問題は計50問あり、1問1点です。

試験時間は前述した通り、2時間と決まっています。

難解な問題も簡単な暗記問題も、点数配分が同じであることを考えると、難解な問題で時間を費やすのがあまり効率的でないことがわかるでしょう。

また、マークシート式であるため、解答ズレなどのケアレスミスを起こさないことが重要になってきます。

5問免除って何?

5問免除とは、国土交通大臣が指定する講習を受講して「登録講習修了者証明書」を交付した人に与えられる制度です。

ただし、修了者証明書さえあれば、いつでも5点免除になるわけではありません。

対象となるのは、修了試験に合格した日から「3年以内」に実施される宅建試験なので、4年を超えてしまった場合は対象外となります。

この講習を受けるためには、宅地建物取引業に就いており「従業者証明書」を所持している人でなければなりません。

つまり不動産業界の会社に勤めている人でなければ、基本的に利用できない制度です。

5問免除の対象になると、宅建試験における46~50問目の問題が免除となり、合格点が5点引き下げられます。

ただし、試験時間が10分短縮されるので、決して試験時間に余裕ができるわけではない点に注意しましょう。

合格したら宅建士の仕事ができる?

よく勘違いされる点ですが、宅建試験に合格しただけでは、宅建士の業務を行うことはできません。

試験合格後、資格登録を行い、宅地建物取引士証の交付を受けることで、初めて宅建士として働けるようになります。

宅建士の資格登録をするためには、宅建資格に合格することに加え、以下の条件のどれか一つを満たす必要があります。

  • 2年以上の実務経験がある
  • 国土交通大臣の登録を受けた、実務講習を修了した

つまり、2年以上の実務経験のない人は、登録実務講習を受講しなければ、宅建士の取引士証を得られないということになります。

また、資格試験合格後、1年以上が経過してしまうと、登録実務講習を受講後に、都道府県知事の法定講習も受講しなければなりません。

そのため、宅建士として働くことを目指していて、実務経験のない人は、試験合格後できるだけ早めに登録実務講習を受講することをおすすめします。

宅建試験のスケジュール

宅建試験のスケジュール、試験の申し込み方法や注意事項について解説します。

冒頭でも説明した通り、資格試験において申し込み方法や期間を把握しておくことは極めて重要です。

以下に申し込みから試験までの流れや、注意事項などをまとめますので、宅建の受験を目指している人は、しっかりと理解しておきましょう。

申し込みから試験までの流れ

宅建の申し込みは、毎年7月1日~30日までの期間で行われます。

郵送とインターネット形式がありますが、それぞれ受付期間が異なり、インターネット形式のほうが短めになっているので注意しましょう。

令和3年度の申し込み期間は、以下の通りです。

【郵送の場合】

  • 2021年(令和3年)7月1日(木)から7月30日(金)まで

【インターネットの場合】

  • 2021年(令和3年)7月1日(木)9時30分から7月18日(日)21時59分まで

なお、郵送で受験を申し込む場合、願書と試験案内書を入手する必要があります。

最寄りの宅建協会や、都道府県庁、書店などで入手できますので、早めにそろえておきましょう。

インターネットの場合は、一般社団法人「不動産適正取引推進機構」のホームページ(以下のアドレス)より申し込むことが可能です。

RETIO

申し込みが完了すると、8月下旬頃に試験日と試験会場が記載されたハガキが届きます。

2021年に関しては、試験が2回に分けて行われますが、このハガキによって試験日が10月か12月であるかの確認ができます。

受験票は10月試験の場合は、9月下旬に発送、12月試験の場合は11月下旬に発送されます。

受験票の発送から試験日までの期間は2週間ほどしかないため、もし受験票が届かない場合は、速やかに宅建協会へ問い合わせましょう。

申し込み時の注意事項

申し込みを郵送で行う場合、願書は機械で処理するため、黒か青のボールペンを使用して綺麗な字で書く必要があります。

また、願書を折り曲げたり、汚したりすると、上手く読み取れない可能性があるので注意してください。

顔写真の寸法を間違えるケースも多く起こっています。

サイズは縦4.5cm×横3.5cmと決まっているので、必ず規定を守りましょう。

もちろん顔の全体が写っていなかったり、正面写真でなかったり、古すぎたりする写真はNGです。

一方、インターネットで申し込む場合は、写真ファイルをアップロードする必要がありますので、画像切取ツールなどを使って規格に合うものを作成するようにしてください。

試験時のNG行為

筆記試験になりますので、カンニングを疑われるような行為はしないようにしましょう。

もしカンニングが発覚した場合、即座に退室となり、試験が数年間受けられなくなります。

また、遅刻は絶対にしないよう気をつけてください。

試験時間に30分以上遅刻すると、入室することが不可能になります。

もし30分以内に会場に着いたとしても、時間の遅れは大きなペナルティになってしまいます。

できれば試験開始時間の1時間前には会場に着き、直前での勉強をするなり、トイレを済ませるなり、準備を整えておきたいところです。

当日は電車の遅れなどのアクシデントが発生する可能性も考慮して、早めに出発するのがおすすめです。

試験当日に持参すべきもの

試験当日は、以下のものを持参するようにしてください。

  • 受験票
  • BかHBの黒鉛筆又はシャープペンシル
  • プラスチック製の消しゴム
  • 腕時計
  • 過去問やテキスト

筆記用具や受験票を持参するのは当然ですが、腕時計は用意しなくて良いだろうと考えている人もいるかもしれません。

しかし、試験会場によっては時計が設置されていない場所もあるため、腕時計は必ず持参するようにしてください。

宅建試験において、問題の時間配分を考えることは重要なので、時間の確認ができないのは痛手となります。

まとめ

以上、宅建の試験スケジュールや、申し込み方法、試験当日までの流れについて解説しました。

資格の勉強を始める前に、試験日や申し込み方法、受験条件は必ずチェックしなければなりません。

宅建試験に受験条件はなく、申し込みも郵送とインターネット、両方に対応していますので理解しやすいでしょう。

ただし、申し込み期間を過ぎてしまうと受験ができず、勉強が無駄になってしまうこともあるため気をつけてください。

期間ギリギリになって焦ることのないように、できるだけ早めに申し込みすることをおすすめします。