さて、宅建の合格率分析は引き続き、2014年度本試験に移ってまいります。昨年比マイナス1.4%の2013年度試験から一転、この年はプラス2.2%に転じ、合格率は急上昇を遂げました。
宅建合格率(2014年度版)データ
受験者数 | 238,343名 |
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合格者数 | 33,670名 |
合格率 | 17.5% |
合格点 | 32点/50点満点 |
2014年度本試験は、内容的には2013年度同様、「民法の難化傾向」は継続したままとなりました。しかしながら、宅建業法や税その他の出題は若干易しめとなり、50問トータルでみた時には「易化傾向」と括ることができる内容であったと言えます。
こうした背景があって、合格率は17.5%にまで伸びたのではないか、と予想できます。もっとも、宅建試験に限らずどんな資格試験についても、「合格率がガクンと下がった翌年度は合格率が上昇する」といった傾向があるような気がしますので、宅建試験の合格率も2014年度版は例外なく大幅にプラスに転じることとなったのかな、と思います。
合格基準点は2013年度から1点下がっていますね。例年、多くの受験生が合格ライン付近を1点、2点で合格を逃している試験ですから、この1点に救われた合格者も多かったのではないでしょうか。
さて、このような流れを受けて、2015年はついに宅建試験が大きな転機を迎える年と言われています。
試験の名称が「宅地建物取引主任者」から「宅地建物取引士」へと変更され、宅建業法の内容自体も一部改正されます。こうした変革を受けて、宅建試験の合格率がどう変わっていくのか、難易度はどうなっていくのか、巷には様々な噂がはびこっています。