宅建合格率(2013)合格率15.3%!昨年比はマイナス1.4%
さて、ここからは宅建試験の合格率について、2013年度試験から順に、詳しい数字をご紹介していくことにいたしましょう。例年の合格率の推移から、宅建試験の流れを掴むことができます。まずはしっかりと、その傾向を知ることから始めましょう!
宅建合格率(2013年度版)データ
受験者数 | 234,586名 |
---|---|
合格者数 | 28,470名 |
合格率 | 15.3% |
合格点 | 33点/50点満点 |
宅建の合格率は、2011年、2012年がそれぞれ16.1%、16.7%と16%台をキープしていたところから、2013年に一気に15%台前半に落ち込みました。この間、受験者数自体の大幅な増減は見られなかったものの、合格率だけが昨年比マイナス1.4%と、大きな動きをみせたことになります。
2013年度本試験についてもう少し分析してみると、合格率ダウンの原因は、どうやら「民法分野の難化」にあったようです。トータルとしては例年並みの難易度に落ち着くものの、この年は、民法の設問に判例の理解だけでは解けない、実務における民法的な考え方が求められる類のものが多く出題されました。
特に、「権利関係」についての問題がぐんと難化したようです。ここでの出来、不出来が合否に与えた影響は、大きかったのではないでしょうか。
加えて、条文数の膨大な民法は、ただでさえ宅建受験生にとっては苦手意識を抱きやすい科目です。この部分に難化が見られたことで、受験生への心理的影響というのも少なからずあったと言えるのではないかと思います。
宅建に限らず、どんな資格試験にも共通して言えることですが、「特定の科目のみの難化」は意外と見られる例なのかもしれません。
例年の傾向を把握しておくことで、出題のレベル含め対策が可能であると思いますが、いざ当日、もしもこうした難化に直面した場合には、まず落ち着くよう心がけましょう。
「どうしよう」と焦ってしまえば、他科目にも悪影響が及びます。
日頃の対策で過去問演習や模試等に取り組む際にも、一科目ごとに気持ちを切り替え、目の前の問題にだけ集中する癖をつけておくと良いかもしれません。