さて、宅建試験に関して「簡単だ」というような声を聞いたことはないでしょうか。
また、そうした評判を鵜呑みにして「宅建は簡単らしいから取っておこう」と宅建受験を決意した方はいないでしょうか。「宅建は簡単だ」という言葉が真実であるかどうかは、試験の合格率を見れば一目瞭然です。
過去の宅建試験合格率
実施年月 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格基準点 | 合格率 |
---|---|---|---|---|---|
2015年 | 243,199人 | 194,926人 | 30,028人 | 31点 | 15.4% |
2014年 | 238,343人 | 192,029人 | 33,670人 | 32点 | 17.5% |
2013年 | 234,586人 | 186,304人 | 28,470人 | 33点 | 15.3% |
2012年 | 236,350人 | 191,169人 | 32,000人 | 33点 | 16.7% |
2011年 | 231,596人 | 188,572人 | 30,391人 | 36点 | 16.1% |
2010年 | 228,214人 | 186,542人 | 28,311人 | 36点 | 15.2% |
2009年 | 201,185人 | 158,909人 | 34,918人 | 33点 | 17.9% |
上記が直近7回の宅建試験の結果です。難度の指標となる合格率は15%から17%台で推移しています。
つまり、10人受けても2人も受からない難関試験なのです。
では、なぜ「宅建は簡単だ」などという噂が一般的にも認知されているのでしょうか。
宅建は間違いなく難関の国家試験
それは、宅建試験自体の敷居の低さが起因していると思われます。
というのも、宅建の受験には年齢や学歴など一切の資格が存在せず、誰もが受験可能であるため、そうした認識になっていることが原因のひとつとして考えられます。
また、もうひとつが、試験におけるすべての解答を択一式で行うことも原因として考えられます。
しかし、それで簡単といえるような試験ならば、なぜ合格率は20%にも満たないのでしょうか。
また、簡単だと言っている人の大半は合格者であると思われ、合格した喜びから思わず「簡単だよ」などと言ってしまいう気持ちもわからなくありません。
しかし、そこまで合格を喜ぶ気持ちこそ、裏返せば宅建は難しい試験であることを示しているとも言えなくはありません。
これから宅建を目指す方は、根拠のない噂に惑わされず、「宅建は合格率が20%にも満たない難関の国家試験だ」と肝に銘じ、学習準備を進めて下さい。