宅建の模試は受けるべき?


今回は宅建の模試に関する記事をお届けします。

宅建試験の学習の一環として、模試を受ける方は多いのではないかと思います。

模試を受ければ、自分の現在の実力を測ったり、本番の独特の緊張感を経験できたりするため、試験対策として非常に効果的です。

しかし、模試を何度も受けたところで、必ず実力がつくわけではありません。

費用もかかりますので、模試を受けることによるメリットや意味合いを、しっかり理解しておくことが大切です。

そこで本記事では、模試のメリットや意味合い、過去問との違いなどについて詳しく解説していきます。

模試とは?

資格試験の学習における模試とはどんなものか、ご存知でしょうか?

模試とは模擬試験の略であり、試験の本番前に受験者の力を測定することを目的で行う試験のことです。

学習機関などが本番を想定した試験問題を作成して、本番と同じ時間設定で行われるため、正確な実力をチェックできます。

多くの場合、受験するのに費用はかかってしまいますが、試験対策として有効なので、多くの受験者が利用しています。

模試を受けるメリットとは?

模試を受けることで、さまざまなメリットが得られます。

どんなメリットがあるのか、前もって意識して受験すれば、より高い学習効果が得られるでしょう。

以下に主なメリットを4つ紹介します。

時間配分が身につく

模試は本番と同じ時間設定で行われます。

実際に模試を受ければ、1問あたりにかけられる時間や、分野ごとに要する時間などの、細かい時間配分が身につくでしょう。

宅建試験は2時間で50問を解くことになっていますが、実際に解いてみると、なかなかシビアな時間であることが理解できると思います。

時間配分を身につけずに本番に臨んだところ、時間が足りなくなり問題を最後まで解けなかった受験者も多いです。

そのため、本番前に時間配分を身につけることは、試験対策として効果的です。

本番の雰囲気に慣れる

模試は資格予備校などの会場で、ほかの受験者が周囲にいる中で行われます。

自宅で過去問を解くのと違い、本番さながらの緊張感の中で問題を解くため、本番の雰囲気に慣れることが可能です。

静まった教室の空気や、周囲でほかの受験生が鉛筆を走らせる音など、宅建試験は独特の雰囲気の中で行われますので、一度は経験していないと本番で緊張してしまい自分の実力を発揮できない可能性があります。

最近ではWeb模試などもあり、自宅で模試を受ける環境も整ってきていますが、一度は試験会場の雰囲気を経験することをおすすめします。

法改正に対応した問題を解ける

試験前に宅建業法や民法などの法改正が行われると、本番で法改正に関わる問題が出題されることが多いです。

こうした直近の法改正にも対応した問題を解ける点も、模試を受ける大きなメリットです。

過去問などでは直近の法改正に対応した問題を解くことができず、法改正の知識があったとしても、本番で見慣れない問題を見て戸惑ってしまう可能性があるでしょう。

特に多くの法改正があった場合は、本番で出題される可能性が非常に高いため、模試の重要性が高まります。

宅建試験で不合格になった人の中には、後1点で落ちてしまう人も多いのですが、法改正に関する問題は特に差がつきやすく、合否を分けるポイントになりやすいです。

そのため、模試で事前に法改正に対応した問題を経験していることで、ギリギリ合格点に達したという人も多いでしょう。

自分の理解度を把握できる

模試を受けるもっとも大きなメリットは、自分の理解度を把握できることでしょう。

過去問や問題集を何度も解いていると、解答を覚えてしまい、自分の本来の実力がわからなくなってしまうケースがあります。

自分が実際に試験を受けると何点くらい取れるのか、理解度を把握することは試験対策上とても大切ですが、模試はそのための方法として最適です。

また、模試では過去問では出題されたことのない、学習機関が作成したオリジナルな問題も出されるため、見慣れない問題への対応力も身につきます。

本番で今まで見たことのない問題を見ると、頭が真っ白になってしまう人もいるので、こうした傾向のある人にもおすすめです。

模試で理解度を把握して、勉強の方向性を見直したり、苦手分野を再度学習したりして、本番に向けて対策すると良いでしょう。

模試を受ける際の注意点とは?

ここまで模試のメリットを解説してきましたが、模試を利用するうえでの大切なのは、受けた後に復習を行うことです。

仮に模試で合格点を取れても満足せず、間違えた問題や直感で偶然正解した問題などについて、再度見直しを行うようにしましょう。

また、模試はあくまで実力を測るための試験なので、数多く受けても実力が向上するわけではありません。

重要なのは、模試を受け試験全体の理解度のチェックを行い、苦手分野の克服に繋げることです。

模試を受ける人は、ぜひこの点を頭に入れておいてください。

模試と過去問との違いは何か?

模試と過去問の違いをしっかりと把握することで、模試を受ける意味合いが理解できます。

以下の過去問の特徴をまとめますので、前述してきた模試の特徴との違いを頭に入れておきましょう。

慣れた場所で実施するため本来の力を発揮しやすい

過去問は試験会場ではなく、自宅など慣れた場所で実施するため、落ち着いて問題が解けます。

そのため、本番独特の緊張感がなく、本来の力を発揮しやすい特徴があります。

まだ取り掛かったことのない過去問を行ってみれば、自分の本来の実力がどの程度なのか、正確に測ることができるでしょう。

一方、過去問では高得点が取れるのに、本番で点数が伸びない人は、緊張感に飲まれてしまい、本来の力を発揮できていないケースがあります。

個人差はありますが、多くの人は本番の試験では緊張してしまい、100%の力を発揮できない傾向があるため、過去問学習で合格ギリギリの点しか取れないようでは、合格は難しいと考えたほうが良いでしょう。

問題の出題傾向をつかめる

過去問を5~10年間ほど行ってみると、どのような問題が出題されるのか、大体の傾向がつかめます。

宅建試験は宅建業法、民法、法令上の制限、税その他の4つの分野から出題され、各分野のおおよその問題数は毎年決まっています。

実際に問題を解けば、各分野で出題されやすいポイントや、毎年のように出る問題などがわかってくるでしょう。

5~10年間ほど行えば、過去から現在までの問題傾向の変化も把握できるので、できるだけ多くの過去問を解いてみることをおすすめします。

法改正に対応していない

過去問の弱点として、直近の法改正に対応していない点があります。

本番では最新の法改正に対する理解度を問う問題が出題されやすい傾向がありますが、過去問学習ばかりに頼っていると、こうした問題に対応できないでしょう。

また、あまり古い過去問の解説を鵜呑みにしてしまうと、当時と現在で法律が変わっているため、誤った理解をしてしまう可能性もあるので注意しましょう。

もちろん、最新の過去問題集や通信教材では、法改正によって解答が変わった問題についてしっかりと解説しているので安心できます。

しかし、古い過去問題集で学習していると、販売された後の法改正は考慮されていないため、間違った理解をしてしまうリスクがあります。

そのため、過去問題集は必ず新しいものを利用するようにしてください。

本番の雰囲気をイメージしづらい

過去問による学習は自宅など行うケースが多いでしょう。

前述した通り、自宅で学習する場合、比較的リラックスした状態で取り組めるため、自分の実力が発揮しやすい特徴があります。

しかし、本番は試験会場で行われ、周囲には試験官にほかの受験者もいる状況のため、非常に緊張した雰囲気になります。

自宅で時間を測りながらテスト形式で学習する方法もありますが、本番独自の空気を感じることはできないでしょう。

他の資格試験などで本番独得の緊張感に慣れている人や、元々本番勝負に強い人などは、特に対策しなくても問題ないかもしれませんが、資格試験に慣れていない人や、緊張すると自分の実力を発揮できないタイプの人は、一度模試などを受けて本番の雰囲気に慣れておくことをおすすめします。

模試と過去問のそれぞれの特徴を理解して学習しよう!

ここまで解説してきたように、模試と過去問にはそれぞれ特徴があるため、メリットとデメリットを理解したうえで学習することが重要です。

また、どちらも試験対策としてとても有効な手段ですが、ひたすら問題を解いていても力にはなりません。

わからない点があれば、テキストや参考書を読み返して、問題の考え方をしっかり理解して初めて本番で通用する実力が身につきます。

特に民法の分野については、暗記では乗り切れない問題が多いため、問題の解説とテキストでの復習が非常に重要になってきます。

順番としては、まずテキストと問題集で基礎力をつけ、過去問を5~10年ほど解いて試験に合格できる実力をつけた後に、最終的な確認として模試を受けると良いでしょう。

くれぐれも知識量が少ない状態で、いきなり模試を受けないようにしてください。

まとめ

以上、宅建試験における模試のメリットや意味合い、過去問との違いなどについて解説してきました。

どんな資格試験でも過去問学習は大切ですが、何度も繰り返していると解答を暗記してしまうケースもあり、万全な対策にはなりません。

特に宅建試験は近年、難易度や受験者のレベルが上がっているため、過去問をマスターするだけでは合格点に達することが難しくなっています。

合格するためには、模試を受けて本番の雰囲気に慣れることと、自分がどの程度の点数を取れるのか、実力を把握することが重要になってきます。

本記事で紹介した模試と過去問の違いを理解して、効率的な試験勉強をするようにしてください。